弦楽器や管楽器奏者は

ソロ演奏でも

楽譜見ている方をよく見かけますが

ピアノと声楽は

暗譜が当たり前という認識が

広がっているように思います。


大昔......

バッハやモーツァルトの時代は

暗譜で弾くことはなかったそうです。


では、

誰が暗譜でのリサイタルをやりだしたのか。


私は長年リストだと思っていたのですが

一番最初に「暗譜リサイタル」を開いたのは

ロベルト・シューマンの妻で

ピアニストのクララ・シューマンだそうです。


よく考えたら

リストが最初にやるわけないかな。

リストファンの方には申し訳ありませんが

私の中で、彼は

人のアイデアを盗む人という印象なので......。

暗譜演奏も

最初にリストがやり出したわけじゃない

と知った時は

妙に納得しました。



さて、

暗譜が嫌いな私が考える

暗譜の利点。


それは自由になること。


ただ、

自由は良いことかと言われると

私はそうでもないと思っているのです。


これはもう

演奏者一人一人の考えといいますか

思想や哲学に関係してきてしまうかもしれませんが、

「音楽は本当に自由なものなのか?」

「では、自由とは何なのか?」

という点で

意見が分かれるように思います。

(自由とは何かについて書き始めると

長くなりますので

今回は割愛させていただきます。)


パイプオルガンでは

バッハなど、宗教曲を演奏することも多く

オルガン師匠などは

「演奏家の個性ではなく、音楽を伝える」

ということを大切にしていらっしゃいます。


「まず音楽。

何よりも音楽。

私よりも音楽。

私の体の中を通って

音楽が出ていくのであって

そこに余計なものはいらない。」

というようなことを仰っていました。


特に宗教曲は神様へ捧げる曲ですので

暗譜そのものが失礼であり、

例え暗譜していても

楽譜を置いて演奏します。


宗教曲以外でも

パイプオルガンやチェンバロ奏者は

楽譜を見て演奏する方がほとんどです。


神様への賛美だけでなく

暗譜で演奏しないことが

作曲家への敬意を払う

という姿勢になっているように思います。 

……続きます。


「本当に暗譜は必要か?(5)」



岐阜県羽島郡笠松町

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