イリヤ・イーティン氏のコンサートへ行って
せっかく開いた耳が、元に戻ってきました……。

あんなにいろいろな音が聴こえてきたのに
少しずつ聴こえにくくなりました。


*耳が開いたことに関する記事はこちらです。
「理想の音」


そして、生徒からこんなメールが。

「レッスン直後は、ひとつの音の中に
いろんな音が聴こえることが多いですが、
だんだん聴こえなくなります。」


耳を開いた状態にしておくためには
定期的に、
倍音を含んだ音を聴かないといけないようです。


レッスンに通って
師匠の出す音を聴くというのは
それだけで意味があることなのですね。



ただし・・・
35年ピアノを弾いてきましたが、
「倍音が聴こえる」
「倍音を多く含んだ音」
がわかるようになったのは本当につい最近。

ロシア・ピアニズムによる
新しいメソッドを学び始めてからです。


自分自身も倍音を多く含んだ音を出せるようになり、
やっとわかるようになりました。


以前は倍音を多く含んだピアニストの演奏は
訳もなく感動して、
何が何やらわからず終了でした。


とは言え、私が過去にそれを経験できたのはお二人だけ。
今は亡きアレクセイ・スルタノフ氏と、
ディーナ・ヨッフェ氏。

このお二人のコンサートの後は
やる気がみなぎって
ピアノを弾きまくるのですが、
自分の出す音や演奏に嫌気がさすだけ……。

耳が開いたかどうかなんて、わかるわけがないレベル。

今は自分が出す音が変わってきたからこそ、
「耳が開いた」ことに気づくことができました。


でも、それでもやっぱり、
良い音を聴くことは大切なことであり、
音楽をする人間には必須でしょうね。

例え、その時にはわからなくても!

少なくとも、私に衝撃を残しているわけですし、
お二人の音も記憶に残っていますから!


理想は、
「継続して毎日良い音を聴くこと」
だと思います。

とは言え、それはなかなか難しいことです。


メールをくれた生徒に尋ねてみたところ、
どうも3日ほどで聴こえなくなるようです。

週1回のレッスンは最低限必要で、
週に2回が理想という感じでしょうか。


私は1週間ほどして聴こえなくなってきて、
10日ほどで元どおりと感じました。


レッスンは月1回なので
「コンサートも月1回行くのが理想」
ということになるでしょうか。


ただ、良い音を聴かないといけないことを考えると
コンサート選びが難しい……。

耳を開かせてくれる演奏家を
一人でも多く見つけなければ!



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