これは随分前の話。
生徒が中学生の時でした。

私の教室は満員御礼で、
生徒の妹ちゃんをどうしても引き受けられず、
妹ちゃんは他教室へ通っていました。


妹ちゃんの初めての発表会を見に行った生徒。
「先生、聞いて!妹の発表会があったんだけど……」
あ、キレてる。

「ひどいんだよ!演奏がとにかくひどいの。
つっかえつっかえ弾く子がほとんどで、
完全に止まっちゃう子もいたんだよ。

でも、演奏だけじゃなくて、マナーもひどいの。
おじぎとか、ビックリするぐらいテキトーだし、
人の演奏は聞いてないし。

百歩譲って、
ピアノが下手なのは仕方がないとしても、
おじぎぐらいちゃんとできるよね?!

妹には、きっちりおじぎの仕方とか、
私が教えておいたから良かったけど……。」

うちの生徒で、つっかえ弾きする子はいないからね……。

それに、私は演奏にもうるさいけれど、
マナーもうるさいから、
それが当たり前と思って育つと、
他へ行ったらビックリするかもね……。


「それに、妹も、
本番に間に合わなさそうでヤバかったから、
私が練習に付き合ったんだけど、
レッスンもひどいの。
何も教わってないの。

音楽的にどうこうの前に、
例えば、ちょっと難しい所があって、
全然弾けてないから、
ここの指使いはどうするの?って妹に聞いても、
何も言われてないって。

じゃあ、どうやって弾くの?って聞いたら、わからないって。
意味わからん!

レッスンに行く度に、
レッスンで何言われたか聞いても、
何も教わってないの。

ここら辺何回か弾いて、
あとはお家でやっておいてねって言われたって。

ほとんど放置なんだよ!」

実は、そういう先生、結構いたりするんだよねぇ……。


「え?本当に?信じられない。
私が教えなかったら、
妹も他の子たちと同じぐらいヤバかったもん。
全てにおいて!」


そう言っていた生徒は、
その後、高校2年生まで続けて、
受験のため卒業しました。

地元の大学に進んだら、
ピアノ再開できるかもっと言っていたので、
そうなることを願っています!


最後のレッスンでは、
本当に本当に嬉しい手紙をもらって、
ここで公開したいぐらいの内容です。

私のレッスンとか人間性がどういうものなのか、
彼女の手紙を読めばわかってもらえる!
・・・というぐらい濃密なお手紙でした。


彼女と過ごした12年という年月は、本当に私の宝物です。
私も彼女から、多くのことを教わりました。
本当にありがとう。

今、まさに受験生!
応援しています♪ 


 


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