今年の発表会は2台ピアノの回。

とある生徒のための発表会の選曲をしていたのですが、
「絶対この曲が良いって言うだろうな〜」という曲を見つけた。

でもね、これね、その生徒のパートナーを務められるのは私だけで、
練習量もかなり必要な曲なんだよね(^^;


なので、他にも気に入りそうな曲も選んでおいて、まずはそちらを生徒に提示。

「良い感じ〜♪でも、他には?何かないの?」と生徒。

そりゃそうだ。
先生の言いなりになる子には育ててないから、そう言うわよね。



「今のあなたが勉強するにふさわしい曲があるんだけど・・・
(絶対気に入らないだろうな)」という曲も提示してみる。

「ん〜、嫌いじゃないけど、発表会で弾くのは嫌だ」

はい、キター・・・。




「実はもう1曲あるんだけど・・・」
と生徒が絶対気にいるであろう曲を出して弾き始めると、
冒頭から目がキラキラ〜☆

「これ!これがいい!」と即答。

だよね〜(笑)

「難しいけど・・・がんばる?」と尋ねると、
「頑張る!!!」と言うので、やらせてみることにしました。



私:「この曲ねー、隠してたんだよ。」

生徒:「え?何で?」

私:「絶対これが良いって言うと思ったから。これね〜、先生も大変なんだよ〜。」

生徒:満面の笑みで「すみません!でも、お願いします!」と。

やるしかない(笑)!



良い曲がもらえてルンルン♪なのに加えて、
「先生って、何でそんなに私のことがわかるの?」っと、
そちらのことでもルンルン♪
ご機嫌で帰っていきました。


私が弾くのが大変だから隠していたわけではなくて、
こうやって持っていくことで、曲への向き合い方が変わるのです。

最初からこの曲を提示するのと、
最後に隠し玉的に出すのでは、
生徒の曲への向き合い方が違うのです。